面接に向けて定番の質問の回答も考えて、何度も練習してスムーズに答えられるようにしたのに落ちた・・・
積極的に自分の実績をアピールしたのに不採用だった・・・
年齢的にもまだまだ若く、これから活躍が期待できる人なのに、どうしても面接で落とされてしまう方がいます。
なぜ落とされてしまうのか?
それは、面接に対して「勘違い」をしているからです。
今回は、面接で落とされてしまっている人が勘違いしていることについて紹介したいと思います。
面接で落とされる人が勘違いしていること

中途採用の面接で落とされてしまう原因の一つは「面接を勘違いしている」ということです。
この間違いを是正しない限り、なんど面接を受けても採用を勝ち取ることはできないでしょう。
逆に考えると、勘違いをせずに本質を理解していれば、たとえ未経験者であっても中途採用の面接で採用を勝ち取ることができます。
実際にも、すごい実力があるのになんど面接しても落とされてしまう人もいれば、新卒3年未満の未経験者が1回の面接で希望する会社に転職できたなんて事例たくさんありますよね。
では、これから具体的にどのような勘違いがあるのかを紹介していきたいと思います。
- 実力がある人が採用される
- 面接官は面接のプロだから、しっかりと自分を見てくれる
- 圧迫面接よりフレンドリーな面接の方がいい
勘違い1:実力がある人が採用される
多くの人が勘違いしているのは、面接で採用される人は「実力がある人」と思っている点です。
面接では実力がある人が採用されるのではなく、「好かれた人」が採用されます。
逆に言うと「嫌われた人は採用されない」ということでもあります。
もちろん、募集する条件や職種によっては実力も重視されますが、それ以上に大切なのが「あなたと一緒に仕事をしたいと思ってもらえるかどうか」です。
特に実績やスキルが重視されない未経験領域への転職では、あなたと一緒に仕事をしたいと思えるかどうかが判断基準として重視されます。
繰り返しになりますが、どんなに実力があっても、面接官に嫌われた応募者は採用されません。
「嫌われる」といっても、容姿とかそういう次元の低いものではありません。
面接を通して「この人とはちょっと一緒に仕事したくないな」という印象を与えてしまうことです。
これは恋愛と同じですね。
どんなに高学歴・高収入でイケメンもしくは美女でも、人の悪口を平気で言ったり、初対面なのになれなれしく話しかけてきたり、自分の経歴でマウントを取ってくるような人は嫌ですよね?
転職の面接も同じです。
- 「〇〇っすね」とか敬語を使わない人(実際にそういう人います)
- 過去の職歴を自慢する人(自慢とアピールは違います)
- 極端にマイナス思考な人
- 視線を合わせようとしない人
- 話が長くて何を言っているのかわからない人
- 聞き取れないくらい声が小さい人
このような点に心当たりはありませんか?
面接でそんなことする人はいないだろうと思うかもしれませんが、面接をしていると実際にいるんです。
そういう方はどんなに実力があったとしても、残念な結果をお知らせすることになります。
実力がなくても好印象を与える方法
未経験の中途採用の場合は、未経験ですので当然その業界に関するスキルや実績はありません。
それでも採用を勝ち取るためには、面接官に「この人となら一緒に働きたい」と思ってもらうことです。
では、あなたが「この人となら一緒に働きたい」と思ってもらうにはどうすればいいのでしょうか?
そのポイントは
- (最低限の)コミュニケーションが取れる
- 一緒に会社を伸ばしていこうとしてくれる
- 前向きである
詳しくは別記事で紹介していますので、そちらを参考にしてください。
勘違い2: 面接官は面接のプロだから、しっかりと自分を見てくれる
面接官は面接のプロだと思っていませんか?
「面接のプロなので、多少言葉が足りなくても、自分のいいところを見つけてくれるはず」と思ってしまいます。
しかし、残念ながら面接官は面接のプロではありません。
注)企業によって状況は異なります
多くの企業では、面接官は専任ではありません。
一般的には組織の管理職などが面接官を担当しますが、面接時以外は別の業務をしていることがほとんどです。
私のように面接関係を専門にやっているところもありますが、5年も10年もずっと面接を担当することはほとんどなく、多くの場合は長くても3年ほどで担当が変わります。
つまり、面接官といっても決して面接のプロではないということです。
面接官はプロではないということは、当然評価ミスも起こり得ます。
評価ミスのことを「評価エラー」と呼び、企業側もそれなりに気をつけてはいますが、どうしても評価エラーは発生してしまいます。
評価エラーによって落とされるなんてことは、起こってはいけないことですが、応募側でも評価エラーを知って、自己防衛する必要があります。
評価エラーには次のようなものがあります。
- イメージ評価エラー
- 拡大評価エラー
- 対比評価エラー
- 極端評価エラー
イメージ評価エラー
経歴や見た目によってあなたのイメージが偏ってしまうことです。
例えば「茶髪は不真面目だ」「有名大学出身だから優秀だ」「声が大きいから積極的だ」という一般的なイメージです。
拡大評価エラー
あなたが行った、たった一つの対応が全体の評価に繋がってしまうことです。
例えば、ある質問への回答があいまいになってしまったことにより、他の回答が明確でも「この人の回答はあいまいだ」と感じてしまうことです。
対比評価エラー
絶対的な評価ではなく、相対的な評価を行ってしまうことです。
例えば、直前に行った面接の応募者と比較をするなど、判断基準がぶれてしまうことです。
声が大きく異常に元気のよい応募者の後に、普通の応募者の面接を行うと「覇気がない」と判断してしまう感じですね。
極端評価エラー
平均評価とも言いますが、全体的に悪いところはないけど、尖ったインパクトもない「平均的」な場合に「過小評価」されてしまうことです。
逆に悪いところがあっても、なにか尖ったインパクトがあると「過大評価」してしまったり、平均的なのに何か一つでも悪いところがあると「問題あり」と判断してしまうこともあります。
このような評価ミスは面接官の資質にもよりますが、どうしても起こってしまうことがあります。
その為、評価エラーへの対策もしておくことが面接で採用を勝ち取るためには必要なことです。
勘違い3: 圧迫面接よりフレンドリーな面接の方がいい
圧迫面接よりもフレンドリーな面接の方がいいというのも勘違いのひとつです。
圧迫面接とは、面接官がわざとあなたにプレッシャーを与えるような質問や発言をして、あなたを追い込む手法です。
例えば、質問に答えても何のリアクションもないまま次の質問をしたり、あなたの回答に対して批判や否定をするなどですね。
圧迫面接は、不測のトラブルへの対応能力をチェックしたり、素顔や本音を探るのが狙いとされています。
そういう明確な目的があって圧迫面接をしたとしても、最後に種明かしがあるわけではありませんので、応募所側からは、悪い印象しか残らない面接となってしまいます。
逆に、終始にこやかに、好意的な対応をされる面接もあります。
応募者側の立場としては、圧迫面接よりもフレンドリーな面接の方がいいですよね?
しかし、フレンドリーな対応をされたときの方が油断大敵です。
圧迫面接と言っても、回答に困るような突っ込んだ質問がされただけで「圧迫面接だ」と感じる方もいます。
しかし、必ずしもプレッシャーを掛けるような質問すべてが圧迫面接ではありません。
面接官の評価は「有能な人材を確保できるか」で決まります。
つまり、もし面接で採用ミスがあれば、それは業務として失態となってしまいます。
そうならないために、面接官は合格線上ギリギリにあるような応募者を見込んで、より慎重に発言をするようになります。
それが、結果的に圧迫面接のような質問へとつながってしまいます。
また、応募者が合格線上にあるときに、質問の意図とは異なる回答をしたときに、意図となる回答を得たいためにきわどい質問をすることもあります。
例えば、志望動機を聞いたときに「それは弊社じゃなくてもできますよね?」と返されることがあると思います。
この返しを聞いてどう思いますか?
意地悪な返しだと思いますか?
実は意地悪な返しではありません。
この返しには続きがあります。
「それは弊社じゃなくてもできますよね?そうではなくて、弊社に入って何をしたいのかを教えてください」
ということなんです。
つまり、意地悪な返しをしているのではなく、あなたからより適切な回答を貰いたいための返しなんです。
逆に、応募者は何かしらその企業のサービスや商品に興味を持ってくれている人です。
もし、採用の見込みがなくても、将来のお客さんになってくれる可能性もありますので、悪い印象を与えないように好意的に対応することもあります。
つまり、フレンドリーで好意的な態度の場合、採用の見込みがないと判断されている可能性もあるということは知っておきましょう。
まとめ
面接はあなたと募集企業のマッチングを図るものであり、面接はあなたを振り落とすためにするものではありません。
しかし、今回紹介したような勘違いをしてしまっている為に、どうしても採用されない方もたくさんいます。
今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
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