【知らないと損】転職面接での話し方のコツや例文、練習方法も紹介

話し方のコツ

未経験ジャンルでの中途採用の面接では、特に「話し方」について合否に大きく影響してきます。

「初々しくていいですね」が通用するのは新卒採用の面接だけです。

あなたに求められていることは「相手にポイントを伝える」という社会人としてのスキルです。

でも、社会人を経験していても「相手にポイントを伝える」という教育を受ける機会は少ないといわれています。

その為「社会人としてのスキルと言われても、どうすればいいのか分からない」という不安を抱く人も多いですね。

必要なのは「相手を論破する話術」でもなく「落語家のように長い訓練で身に着けるスキル」でもありません。

ちょっとしたポイントを押さえるだけで、面接で使える「相手にポイントを伝える」というスキルを身に着けることができます。

今回は、だれでも簡単に身に着けることができる「相手に伝える」というスキルを紹介したいと思います。

話し方だけでも相手に与える印象が変わる?

会話の印象

「人と話す」という行動は、得手不得手あるとしても、誰もが日常から行ってきていることですね。

そのなかで皆さんも感じていることだと思いますが、話し方ひとつで相手に与える印象が大きく変わってきます。

例えば、次のような会話があったとします。

男性:今日は楽しかった?

女性:うん、楽しかったよ

何気ないカップルの会話ですが、明るいトーンで笑顔で「楽しかったよ」と言われたら、本当に楽しかったんだなと感じます。

逆に「楽しかったよ」と言いながら、早口と低いトーンの声で、めちゃくちゃ不機嫌そうな顔だったらどうでしょうか?

明らかに「あぁ、楽しくなかったんだな・・・」と感じますよね。

このように、同じ「楽しかったよ」という言葉でも、話し方ひとつで受け取る印象が大きく変わる経験ありますよね。

言葉の意味よりも、話す声のトーンや表情によって受け取る印象が大きく変わるといわれています。

これは「メラビアンの法則」と言って、1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者であるアルバート・メラビアンが「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」という実験を元に提唱した法則です。

その法則の中で「言葉そのものの意味」よりも、見た目やしぐさなどの「視覚情報」と声の質や話す速さなどの「聴覚情報」によって、言葉でどんなに「楽しい」と言っていても、態度や表情がつまらなそうであれば、「つまらなそう」という見た目の印象のほうが強く伝わるということが示されています。

メラビアンの法則は、面接でも重要になります。

経験者採用であれば、あなたが持っている専門的な知識や経験、スキルが重視されますが、未経験採用の場合は新卒採用と同様に「人柄」を重要視する傾向が強くなります。

実際にマイナビが行った「2022年卒 企業新卒採用予定調査」では、人材を見極める際に重視することで約53%もの企業が「人柄」を重視すると回答しています。

人柄とは、「素直さや誠実さなどの人柄」や「コミュニケーション能力などの対人スキル」を指します。

そのほかに重視する内容として「カルチャーフィット(自社のビジョンに共感しているかなど)」や、「職務適正(専門的なスキルなど)」がありますが、「採用基準としてみない」という企業もありますが、「人柄」については「採用基準としてみない」という企業はほぼ0%でした。

これは新卒者採用でのアンケート結果ではありますが、先ほども書きましたが未経験の中途採用でも同じような傾向になりますので、話し方で相手に伝わる印象は大切だということが分かると思います。

参考リンク:マイナビ  2022年卒 企業新卒採用予定調査

中途採用面接では「相手に伝えるスキル」が重要視される

中途採用者の面接では「相手に伝えるスキル」も採点対象となります。

この点が同じ未経験であっても新卒採用と中途採用の大きな違いですね。

未経験採用の場合、業務のスキルや知識、経験は重視されません。

その代わりに、社会人生活の中で身に着けてきたであろう「業務を遂行するためのスキル」が重視されます。

その「業務を遂行するためのスキル」の基本が「相手に伝えるスキル」です。

仕事をする上で、必ず同僚や他部署の人とコミュニケーションをとる場面が出てきます。

その時に、いかに手短に分かりやすく「正しく」相手に伝えるかが重要になります。

特にITエンジニアの場合は、コミュニケーションミスは致命的な欠陥を生んでしまう可能性があります。

未経験の中途採用では、その技術に対するスキルは求められないとしても、その代わりにコミュニケーション能力などが大きく評価されることになります。

もっと分かりやすくいうなら、「ボソボソと何を言っているのか分からないようなひとと一緒に仕事をしたいと思いますか?」ということです。

面接官が重視するのは「この人と一緒に仕事をしたいかどうか」ということです。

面接官に好印象を与える話し方の4つのコツ

では、具体的に面接官に好印象を与える話し方を紹介します。

ポイントは4つ。

  • 結論から話す
  • ゆっくりと話す
  • 抑揚をつける
  • 語尾を意識する
  • 回答ロジックを作る

結論から話す

質問に対する回答は、最初に「結論」から話すようにし、つづけてその結論に至った理由や背景などを話すようにしましょう。

例えば「なぜ弊社を選んだのですか?」という質問に対しては「弊社を志望したのは〇〇です。その理由は△△です」というように、最初に結論を言ってから、詳しい背景や理由を話します。

結論から話すことで、話のストーリーが明確になりますので、回答に説得力が増してきます。

逆に、理由から話し始めると、話が間延びしてしまいマイナスイメージがついてしまうだけでなく「で、結局何が言いたかったの?」と内容が伝わらないだけでなく、コミュニケーション能力が低いと判断されてしまう可能性もあります。

参考

小学校や中学校では作文を書く時に「起承転結」で描きなさいと教わったと思います。

「起承転結」では結論は最後に書くことになります。

その考え方が残っているので、一般的に結論を最後に持ってくる人が多いですね。

逆に結論を最初に持ってくる手法を「PREP法」と言います。

  • Point(結論)
  • Reason(理由)
  • Example(具体例)
  • Point(結論)

PREP法は結論を最初に伝えることで、要点を論理的かつ簡潔に伝えることができる手法で、ビジネスでは頻繁に用いられる手法です。

ゆっくりと話す

緊張するとどうしても早口になってしまいます。

早口だと面接官が聞き取ることができなくなる場合もあります。

緊張するとだれもが早口になるということは面接官も承知していますので、「早口だったから面接で落ちる」という可能性は少ないですし、聞き取れなかった場合は面接官も聞きなおします。

しかし、何度も聞きなおす場面が出てくると、さすがに「この人は大丈夫かな?」と不安になってきます。

もし、合否が微妙な場合はその印象によって不合格になる可能性もあります。

自分ではゆっくりと話しているつもりでも、早口になっていることもあります。

それを改善する方法は「自分がしゃべっているところを録音する」という方法です。

録音したものを聞き返すことで、早口になっているかどうかを知ることができます。

緊張すると早口になる傾向がある場合は、面接時はいつも以上にゆっくりと話すように気をつけましょう。

抑揚をつける

抑揚のない話し方をしている、つまり「棒読み」をしているのもマイナスイメージになってしまいます。

面接で最終的に合否を決める判断は「この人と一緒に仕事をしたいと思えるかどうか」です。

特に未経験の中途採用の場合は、人間性が重視されますのでこの傾向が強くなります。

質問をしても、棒読みでボソボソと話をする人と一緒に仕事をしたいと思いますか?

この話をすると「面接という慣れない環境なのでそうなってしまうのは仕方ないのでは?」という方もいます。

もちろん、面接という慣れない場面で緊張するのは理解できますが、仕事でも初対面のクライアントさんと打ち合わせをする場面なんて普通にありますよね?

そんな時にも棒読みでボソボソと話をしますか?

もしあなたがクライアントだとしたら「この会社に仕事を任せて大丈夫なのかな?」と不安になりますよね?

新卒採用ならそこまで求められないとしても、中途採用の場合はある程度の社会経験があるわけですから、いつまでも「緊張してしまって」という言い訳は通用しません。

語尾を意識する

語尾も相手に与える印象に大きく影響します。

具体的には3つのポイントがあります。

  • 語尾まではっきり話す
  • です・ます調で話す
  • あいまいな表現はしない

語尾まではっきり話す

面接していると、話はじめは大きな声が出ているのに次第に声が小さくなっていき、最後は何を言っているのか聞き取れないくらい声が小さくなる人がいます。

一般的に声が小さくなる原因は「発言を否定されるのが怖い」という心理が働くためですね。

これは実際に面接の場面でも、声が小さくなったところでツッコんだ質問をすると、多くの場合シドロモドロになってしまいます。

つまり、上辺だけの話をしている可能性が高いということですね。

意地悪をしているわけではありませんが、面接官はそういう変化を見ているわけですね。

でも、逆に考えると多少自信がない回答であっても、大きな声ではっきりと最後まで話切ることで、相手に「地震がない回答」ということを隠すことができます。

さらに言うと、実際には事実を話しているのに、声が小さくなってしまうと、面接官は「本当かな?」と思われてしまう可能性もあるということです。

声が小さくなってしまうのは、回答に自信がないだけではなく、その人が持つ正確などもあります。

しかし、性格だからと言って、人生を左右するであろう面接でマイナスイメージを与えてしまうのはもったいないですよね?

ある程度訓練することで改善できますので、そういう傾向がある人は対策してみましょう。

です・ます調で話す

面接では「ですます調」で話すように意識しましょう。

特に最近の若い人に見られるのですが「っすね」とか「じゃないっすか?」フレンドリーな言葉で話す人がいます。

私は普段の会話の中でなら問題ないと思っていますが、「面接」という改まった場ではしっかりと「ですます調」を使うようにしましょう。

いわゆる「若者言葉」を使っていると「この人はTPO(時や場所に応じて使い分ける)が出来ていない=社会人としての基本が出来ていない」と判断されてしまう可能性があります。

意識していてもついつい「っすね」と出てしまうこともありますが、その場合はすぐに「すみません」と訂正しましょう。

あいまいな表現はしない

発言はあいまいな言い方で終わらせないようにしましょう。

面接には「NG」ワードがありますが、語尾にも「NG語尾」があります。

NG語尾

「~だった気がします」

「~だったと思います」

「じゃないかと」

「だっかかな?」

NG語尾は一言でいえば「曖昧な言い方で終わらせない」ということですね。

面接はあなたを企業に売り込むためのセールスの場です。

例えばあなたが電器屋さんでテレビを買おうと店員さんにいろいろ質問している場面を想像してみてください。

「このテレビは確か倍速対応していた気がします」

「もうちょっと安くできたっけな?」

そんな接客されたらどう思いますか?

「別の担当者に代えてください」

ですよね。

それよりも

「このテレビは倍速対応していますので、スポーツの中継も楽しめますよ」

「もうちょっと安くできます!!頑張りますのでぜひ検討をお願いします!!」

という接客なら、買ってもいいかなってなりますよね。

前者のような接客をするような店員さんなんてありえないって誰でも思うのですが、面接の場になるとその「ありえない」対応をしてしまうことが多いです。

「面接は自分を売り込む場」ということを意識して、あいまいな表現はしないようにしましょう。

もし、回答に自信がない場合はどうすればいいのでしょうか?

例えば「弊社の昨年度の売り上げはご存じですか?」という質問ですね。

もし正確に覚えていない場合は「〇〇円だったかな~」ではなく、「〇〇円だったと記憶しています」というように答えましょう。

どちらも結局は正確に覚えていないことには変わりありませんが、前者はあいまいなまま話を終わらしているのに対し、後者は「記憶しています」と言い切っている点で相手に与える印象が変わってきます。

回答ロジックを作る

面接でどんな質問でもスムーズに回答できるように「回答ロジック」を頭に入れて練習しておきましょう。

面接では、いわゆる「定番質問」のほかに、話の流れから出される「独自質問」があります。

定番質問は、ある程度想像できますので、スムーズに答えることができますが、「独自質問」になったとたんにシドロモドロになってしまう方も多くいます。

そうならないために、どのように答えればいいのか?という回答ロジックをしっかりと作っておくことがポイントになります。

回答ロジックと言っても難しいものではありません。

下記のような順番で回答します。

回答ロジック
  1. 結論
  2. 理由や事例
  3. 応募企業で生かせること

好印象となる話し方の実例

それでは、具体的にどのように話せば面接官に対して好印象を与えることができるのか、実例を紹介したいと思います。

Q.あなたの長所を教えてください。

長所や短所は定番質問ですので、必ず聞かれる質問です。

例では「協調性」を長所として回答ロジックに当てはめてみましょう。

結論

私の長所は協調性で、自職場はもちろん、他職場のメンバーも巻き込んで協力して仕事を進めることが得意です。

理由や事例

前職では技術営業を担当していました。

お客様との打ち合わせの中では自分の担当外の領域に対する質問をされることもありますが、お客様が納得される回答をすることができず、顧客満足度を下げる結果となってしまいました。

そこで、上司に相談し、ノウハウ共有システムを開発することを提案しました。

他部署の担当者にも粘り強く交渉して企画に賛同してもらい、WG(ワーキンググループ)を立ち上げて6か月間でシステムの構築をすることができました。

その結果、顧客満足度が15%向上しました。

応募企業で生かせること

応募した業種は現職とは違いますが、他職場を巻き込んで協力して業務の効率化や目標達成に努めて御社に貢献したいと考えております。

Q:なぜ弊社を志望しましたか?

結論

御社の年齢や役職に関係なく意見を出し合って、よりよいサービスをお客様に提供するところに惹かれました。

理由や事例

私と同じように中途採用で活躍されています〇〇部の〇〇さんと〇〇さんにお話を伺う中で、お2人とも自由に意見を言い合える風潮を強調されておりました。

他社であれば、一般社員が役員の方に意見交換をする機会はめったにないと感じていますが、御社であればそれができると感じています。

応募企業で生かせること

長所のところでも触れましたが、私は部署に関わらずコミュニケーションを取り、周りを巻き込んでお客様のためにサービスの向上をしていくことを得意としていますので、御社であれば私の長所を生かしてサービスの向上に貢献できると考えて志望しました。

このように、質問に対する回答を回答ロジックに当てはめることで、短時間で要点を押さえた回答ができるようになります。

好印象を与える話し方の効果的な練習方法

面接の練習

面接で面接官に好印象を与える話し方の効果的な練習方法は下記の3点です。

  • 誰かに聞いてもらう
  • 録画する
  • 繰り返し質問に答える

誰かに聞いてもらう

自分の話し方の癖や話すスピードは、自分では分かりません。

そこで、家族や友達に協力してもらうことで、自分では分からない話し方の癖やスピードなどを客観的に見てもらいます。

練習でできないことは本番でもできません。

逆に本番は緊張してしまい、悪い癖がいつも以上に強調されてしまう可能性もあります。

問題点を指摘してもらい、それを意識しながら何度も練習を繰り返すことで、その癖を直していくことができます。

また、友達や家族と言えども真顔で練習するのは緊張するものです。

面接での緊張に慣れるためにも、誰かに協力してもらうことは最高の練習方法となります。

録画する

話している姿を録画して見直すことも効果的な練習方法です。

話し方はもちろん、声の大きさ、スピード、視線、身体の動きなどを客観的に見ることができます。

自分が話している姿が相手にどのように映っているのかを知ることは非常に大切なことです。

言葉では非常に情熱を感じるのに、視線は一切合わず、どこを見ているのか分からない人もいますが、それではあなたの気持ちは伝わりません。

繰り返し質問に答える

練習は1回だけでなく、何度も繰り返し行いましょう。

面接では想定外の質問をされることがありますので、「自分の前世は何だと思いますか?」というような、ちょっと答えに困るような質問をしてもらいましょう。

質問内容は転職の面接に関係するものではなくて大丈夫です。

大切なのは、質問に対して「結論→その理由や背景→会社に貢献できること」という回答ロジックに沿って回答できるかどうかですので、どんな質問に対しても答えられるように練習をしましょう。

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